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オスグッド

成長痛と呼ばれる、
このオスグッドシュラッター病。

主にスポーツをしている成長期の子供に多い症状ですが
スポーツをしていなくても発症する事はあります。

整形外科に行くと
成長しているのだから仕方がないもの
として診断を受ける事が多いのですが、

成長していても痛くならない子供もたくさんいます。

だから仕方ないものではないのです。

この症状が引き起こるには
ちゃんと理由が存在しているのです。

オスグッドは
ひざの前面の筋肉が
カチカチに拘縮を起こすと痛くなります。

太ももの前にある
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という筋肉は
内側、中側、外側、前側と
4つの筋肉で構成されています。

その中の一番長くて前側にある
大腿直筋(だいたいちょっきん)という筋肉が突っ張ることで
ひざにストレスがかかり痛くなります。

ココまではよく言われている事です。

そして、この筋肉が硬いので
「ストレッチをするように」と言われるのですが、
ストレッチしても
「伸ばすとひざが痛い」
「ストレッチで柔らかくならない」
という理由で改善しにくいものなのです。

「骨の成長に対して筋肉の長さが追いついていない」
と勘違いされているため、高校生まで放置されます。

長さが追いついてないのではなく、
柔軟性が追いついていないのです。

だから骨が伸びていっても
筋肉が硬いままだから
骨と骨にくっついている筋肉の付着部(大体が関節の位置)に
大きなストレスとなり、炎症が起きるのです。

オスグッドは2つの筋肉を
しっかりと使えるようにすると改善します。

・腸腰筋(ちょうようきん)
・内側ハムストリングス

という2つの筋肉です。

腸腰筋と内側ハムストリングスは「曲げる筋肉」
大腿直筋はひざを「伸ばす筋肉」

ですので、

腸腰筋や内側ハムストリングスが
弱くなってしまうと、
ひざを伸ばす筋肉である大腿直筋が
カチカチ過緊張になりやすいのです。

腹筋や背筋のバランスが体幹では大事
というように、
ひざに関しても
ひざを伸ばす、曲げる筋肉のバランスが大事なのです。

ひざの前面が痛いのであれば
腸腰筋と内側ハムストリングスを使えるようにすると、
太ももの前側が自然と柔らかくなります。
そして、痛みが消えていきます。

大腿直筋がものすごくかんばっている状態ですが
サボり筋の腸腰筋や内側ハムストリングスを働かせる事で
その頑張りの負担が減るのです。

オスグッドは
成長期に改善すればよいのですが、
高校生が過ぎてもずっとひざが痛い、
ひざに出っ張りができて正座ができない、
など生涯支障をきたす厄介者でもあります。

痛みが引くまで
自然に治るまで待っていては
オスグッドの治りは遅くなりますし、
その後のカラダの影響も考えると
痛い時にしっかりとケアをしておいた方がいいのです。